ネット上のブログや質問コーナーを見ているとプリント写真をデジタル化する際、デジカメで撮ってそのままデジタル化する人が意外に多いのにビックリしました。
確かに手軽で簡単ですよね、業者の方でも料金の安い所はそのような手法でデジタル化している所があると聞いた事があります。
何が写っているのか分かれば良い程度であれば、それもそれで有りかとは思います。
その一方でこだわる方はスキャナーを買ってネガやプリントをセッセとデジタル化する方もいらっしゃいますよね。原理的にはデジカメで撮るのと変わらないのですが、原稿に当たる光源が均一なので色の忠実度では一枚も二枚も上かと思いますが。
しかし、これはやってみると意外に大変で途中で断念する人も多いようです。
貴重な休日を写真のデータ化に費やすのですから、そういう事が好きな人でそれなりの覚悟が無いと続かないようです。
原因の一つとして解像度を高く設定してスキャンに時間が掛かる事もあるようです。
解像度が高ければ綺麗と思い込んでいる人が多い為で、ネガフィルムをスキャンする場合フィルム1本分で30分〜1時間位かけてスキャンするようです。
A4のフォトブックを作るとして一面に絵柄をいっぱいに入れる事を想定すると、35ミリフィルムなら300dpiで700〜800%で拡大スキャンするか、2100dpi〜2400dpiで原寸スキャンする必要があります。
その時の画素数は600万〜800万画素です。(プリント写真の場合はその大きさによって条件が変わるのでここでは省きます。)
それ以上の画素数は、プリントして壁に飾る等の特殊途用になるでしょう。
余程気に入った写真ならそれも良いでしょうが、全ての写真を1000万画素以上にするのは、写真愛好家なら仕方ないとして、普通に家族の記念写真であるなら明らかにオーバークオリティーと云わざる得ません。
RGBの展開画像で30MB前後Jpeg圧縮で5〜6MBのファイルになります。(圧縮率による)ブログなどで活用するにはリサイズが必要ですね。
それにフォトフレームで鑑賞したいと思うなら重い画像はトラブルの基です。
でも最近は大きな画像でも扱える機種もあるようですが、スキャンした画像が高解像度だからといってその分発色が綺麗なわけではありません。
要はスキャンした画像を何に使いたいかに依ると思うので、写真愛好家ならデジタル用とプリント用を分けてデータ保存する方も居られるかと思います。
でも普通は「大は小を兼ねる」で高解像度にしておけば何にでも使えるだろう、とやたら高い解像度で保存する方が圧倒的ではないでしょうか。
高品質好きの日本人ならではですね。
滅多に使わない機能が沢山付いた家電が良く売れるのもその最たる物だと思います。
(続く)
プリント写真を300dpiで700%で拡大スキャンした画像と、
100%でスキャンした画像とでは、700%でスキャンした画像は
拡大した時でも、ボケにくいと言うことでは無いのですか。(? 。?)
それが、高解像度かと思ってましたが。
当然700%の方がボケにくいです。
要は色情報を持っている電気信号をいっぱい持っている方が拡大時に有利です。
300dpiでスキャンした場合、700%は100%の7倍の情報量を持つ事になりますから、100%でスキャンする場合はスキャン密度300dpiの7倍の2100dpiでスキャンすれば同等の情報量になるという事です。